■ 体質を整えるとき、どこから手をつけるべき?
体を整えたいと思ったとき、
「栄養学で補うべきか」
「薬膳で整えるべきか」
と悩む方はとても多いです。
私たちはまず、自分が気になっている症状を
改善したいと思いますよね。
そのために、どのアプローチを選ぶのかはとても重要です。
■ 健康診断は“西洋医学”。薬膳は“中医学”
健康診断や血液検査は
西洋医学の判断基準 で体を分析します。
ここで出てくる数値の乱れは、
栄養学のサポートで整えやすい部分です。
一方で、薬膳は 体のバランスをみる中医学の視点。
「気血津液・寒熱・臓腑の働き」などを
総合的に見ながら整えていきます。
両者は体の見方がまったく違うため、
どちらが正しい・間違いではなく、
目的に応じて使い分ける ことが大切です。
■ 栄養学で整いやすいもの/薬膳で整いやすいもの
血液検査の数値の乱れや、栄養の不足は
栄養学が得意な領域 です。
ですが、これまで350名以上の体質改善を見てきた中で、
頭痛・不眠・疲れ・花粉症・更年期の不調などは
栄養学だけでは改善しにくいケースが非常に多い
という現実があります。
■ 薬膳は“症状に対して直接アプローチできる”
薬膳は体全体のバランスを整え、
症状に直結する部分へアプローチするため、
改善の速度が早い特徴があります。
・気が不足して疲れが抜けない
・血が巡らず頭痛が起きる
・陰が不足して眠れない
・熱がこもってイライラする
など、原因に対してアプローチできるため、
体感としての改善が進みやすいのです。
■ 結論:どちらか一つではなく“使い分け”が正解
栄養学と薬膳は、体を見る物差しそのものが違います。
● 栄養学 → 不足を補う
● 薬膳 → バランスを整える
どちらが良いという話ではなく、
あなたの今の状態に合わせて
必要なものを選ぶことが大切です。
症状があるときは薬膳。
数値を整えたいときは栄養学。
その両方を使い分けることで、体は確実に変わっていきます。
























