季節の変化がわかりにくい今、どう養生する?
最近は、春・夏・秋・冬の境目があいまいになってきましたね。
「秋が短くて、あっという間に冬に入ってしまう気がします」
そんな声をよく耳にします。
先日も、生徒さんから
「季節の養生って、今の時代はどう考えたらいいんですか?」
という質問をいただきました。
もともと季節の養生は、
2000年以上前の『黄帝内経(こうていだいけい)』に
書かれています。
ただ、現代は温暖化が進み、
当時とは季節のあり方そのものが変わっています。
だからこそ、古典の知恵をベースにしつつ、
“今の気候”と“自分の体質”を合わせて考えることが大切です。
今の季節は「燥邪(そうじゃ)」に注意
秋は「燥邪」が影響しやすく、
肌の乾燥やドライアイを感じやすい季節。
ただし、秋にも「温燥」と「涼燥」があります。
“温燥”は夏の暑さが残る初秋、
“涼燥”は空気が冷たく乾燥してくる晩秋のこと。
今年は10月中旬まで半袖でも過ごせる日が多く、
ようやく最近になって乾燥を感じるようになりましたよね。
つまり、古典の季節感と実際の体感にズレがあるんです。
養生は「季節+気候+体質」で考える
冷え体質の方は、朝晩の寒暖差で調子を崩しやすくなります。
だから、秋の養生を軸にしながらも、
その時々の気候と自分の体質を
かけ合わせて調整するのが理想的です。
食材の「体を温める作用」
「冷やす作用」をうまく使い分けながら、
自分の今の状態に合わせてコントロールしていくことが、
季節の変化に負けない体づくりにつながります。
養生も“先取り”がポイント
ファッションが季節を先取りするように、
養生も少し早めの準備がポイントです。
季節の変化を感じ取って、体を先にととのえておくことで、
気候の変化にもスムーズに順応できます。
今のあなたの体調も、季節からのサインです。
小さな変化を見逃さず、
“先取り養生”で軽やかに季節を楽しみましょう
























